「スポーツボランティアって何するの?どんな種類があるんだろう」
「スポーツボランティアに興味はあるけど、どうやって参加すればいいの?何も分からなくて不安・・」
ネットでは募集やインタビュー記事はあるものの、実際のボランティアの内容や実態って中々情報がないなぁと思いませんか?
最近では東京オリンピック・パラリンピックのボランティアのおもてなしが話題になっていましたね。そこではじめてスポーツボランティアについて知った方も多いはず・・!
こちらでは、東京オリンピックパラリンピックをきっかけにスポーツボランティアにはまった、スポーツボランティア歴4年の筆者が、
ちょっと気になるスポーツボランティアについて、経験者目線で情報やその魅力をお届けします!
この記事を読めば、きっとあなたもスポーツボランティアをやりたくなるはずです!
目次
1.スポーツボランティアの活動について
1‐1.スポーツボランティアってどんなことするの?
1‐2.スポーツボランティアの種類
1‐3.お金はもらえるの?
2.ボランティア活動の1日〜・実際の体験談を紹介〜
3.スポーツボランティアの資格と研修
4.スポーツボランティアの参加方法
5.障害者スポーツのボランティア
6.東京オリンピック・パラリンピックのボランティア
6‐1.大会ボランティア(フィールドキャスト)と都市ボランティア(シティキャスト)
6‐2.コロナ渦でのTOKYO2020大会
6‐3.活動後のボランティアの満足度
7.ボランティア初心者のためのQ&A
8.まとめ
1.スポーツボランティアの活動について
スポーツボランティアってそもそもどんなことするの?
スポーツボランティアとは、
スポーツ大会、スポーツイベントの運営などに関わるサポートをする人々
のことです。
箱根駅伝で沿道で立っている人や、スポーツ大会でチケットのもぎりをしている人たちもボランティアだったりします。(バイトさんとか仕事の方もいますが)
大会やイベント運営をする上で欠かせない大切な構成要素の1つです!
スポーツボランティアの主な種類
①スポーツ大会(試合)
②スポーツ関連イベント
③スポーツクラブチーム所属の活動 等
大会やイベントごとにボランティアの募集があったり、競技団体・クラブチームにボランティア登録して活動する場合があります。
<主な活動例>
■屋外マラソン大会
・コース沿道整理
・給水
・ランナーの手荷物預かりor返却 ・・等
■競技場での大会
・会場内の道具や備品のセッティング
・チケットもぎり
・会場内誘導や席への案内
・パンフレット販売 ・・等
活動場所が屋内外、期間も準備の日なのか開催日なのか、それも単発だったり連日に及んだりと活動は様々。
上記以外にも関係者への対応や事務的なお手伝いもあったりと非常に多岐に渡ります・・・!
つまりは、ボランティアは誰でも出来る場があるということ!
知識もスキルもなくて不安という方も安心して下さいね♪
あなたが活躍できる場がたくさんあるはず!
ちなみに大きな国際大会だったりすると、関係者用のカードの発行やユニフォーム配布、ドライバーや通訳・・なんてのもあります。
・お金はもらえるの?
ボランティアなので、報酬はありません。
お弁当やお茶、交通費等が支給される他、
事前にボランティアグッズが支給されることもあります。
活動時に使用するTシャツ、ウインドブレーカー、軍手などはそのままもらえる場合も多いです。
記念グッズなども支給されることもあり、こういうのを集めたりするも楽しみの1つです!
では、実際にどんな活動をしているのでしょうか?
一部をご紹介致します!!
2.ボランティア活動の1日~実際の体験談をご紹介~
<駅伝大会>
■役割:コース沿道ボランティア
■1日のスケジュール
11:00 受付&グッズ(ウインドブレーカー、ワッペン、飲み物等)受け取り
11:30 打ち合わせ
11:45 準備開始(ゴミ拾い、ロープや鉄柵の設置など)
12:30 配置につく
14:30 片付け&終了
※事前にWEB説明会に参加、活動マニュアルも受け取り済
■やってみての感想
選手が近づいてくると沿道の声援が聞こえてきて、街中が一体となって応援している、そんな様子を見てとても感動しました。この大会を支えている一員になれたことは、とても誇りに思います!
■持って行って便利だったグッズは?
真冬だったので、防寒はこれでもかってくらい準備していきました。お腹と背中にホッカイロを貼って、全身ヒートテック。。。もちろん、帽子と手袋+マフラーは必須!
配置場所が日陰だと本当に寒いってもんじゃない・・・!
ウインドブレーカーが支給されますが、大きいのでダウンを着ていても大丈夫でした。
■どんな人が参加していた?
年齢層は20代~年配の方まで様々。スポーツボランティア自体がはじめての方もたくさんいたし、ランニングなど普段からスポーツが趣味という方も何人かいました。
<フットサル>
■役割:入場チケット確認、誘導、アクレディテーションカード確認
■1日の活動スケジュール
17:15 集合、打ち合わせ
17:20 受付チケット確認
19:00 休憩(夕食)
19:30 誘導、アクレ確認
20:30 小休憩
20:45 誘導、アクレ確認
21: 30 片づけ&終了
■やってみての感想
フットサルの試合が少し観れたのが良かったです!また、ここはボランティアメンバーとの交流がしやすいので、楽しく活動できました。
■持って行って便利だったグッズは?
・飲み物フォルダー
・おやつ(ご飯が少なめ)
■どんな人が参加していた?
・まちサポのメンバー
・少し高い年代層とフットサル好き
3.スポーツボランティアの資格と研修
参加するのに資格や特別な経験って必要なの??と思う方もいるかもしれませんね。
ですが、基本的には、
必要ありません。。!
スポーツボランティアの中でも一部の専門性の高い業務内容には経験者や資格が必要なこともありますが、一般的に誰でも参加可能です。
中には学生に絞った募集や、親子で参加できるものもあるので、募集要項を確認してみましょう!
事前にどんなものか勉強してみたい、
スポーツボランティアを経験してもっと深く学んだり、
コミュニケーションスキルを身に付けたい!
という方は、日本スポーツボランティアネットワークが開催している研修・資格がおすすめです!
<初心者・中学生以上OK>
⇒スポーツボランティア活動のやりがいや楽しみ方を知るためのセミナー
さらに、スポーツボランティア経験者、リーダーに興味がある方は、、
<スポボラ経験者・高校生以上OK>
■JSVNスポーツボランティアリーダー、上級リーダー養成研修会
JSVMの研修会は対面型の他、オンラインでも開催しているので、全国各地から参加できます!
4.スポーツボランティアの参加方法
まずは、大きなボランティア情報サイトに登録してみましょう!
スポーツボランティアの活動の場は、開催規模が国際的・全国的な大きなものから、地域のスポーツ大会やクラブチームでの活動など、本当に大小様々たくさんあります。
その参加方法は、
イベント主催者や各自治体で募集している他、サイトに掲載されている場合もあります。
まずはこちらの3つのサイトをチェック!!
★まずはここから!
1)スポボラ.net 【日本スポーツボランティアネットワーク】
おすすめポイント:各種スポーツ大会・イベントの募集の他、既出の研修会などのコンテンツが充実。
2)VOLUNRAINER 【東京マラソン財団】
おすすめポイント:東京マラソンをはじめ、大規模な各マラソン・駅伝大会を中心にボランティア情報が掲載されています。
3)ぼ活 【日本財団ボランティアサポートセンター】
おすすめポイント:スポーツ以外にも色んなボランティア情報が掲載されています。運営団体は東京2020大会でのボランティアのサポートもしていた事もあり、セミナーなどのコンテンツも充実しています。
ここもチェックしてみよう!
■障害者スポーツ・パラスポーツに特化したボランティア情報
TOKYO障スポ&サポート【東京都障害者スポーツ協会】
TEAM BEYOND・・等
■その他
moshicom:全国各地の大~小規模のスポーツイベントの情報が満載
activo:全国各地のスポーツ他イベントの情報が掲載。検索条件で学生、小中学生などで絞り込み検索が出来ますよ!
各競技団体・クラブチーム所属のボランティアを募集している団体も沢山あります。
これらは無料で登録できますし、登録したからと言って絶対参加しなければいけないわけではありません。
まずは情報収集の為に気軽に登録してみてはいかがでしょうか?
5.障害者スポーツ(パラスポーツ)のボランティア
東京パラリンピックでも話題だったパラスポーツ。
ボッチャや車いすバスケットボールなど日本選手は大活躍だったので、記憶に新しい方もいらっしゃるのでは・・?
そんな魅力たっぷりのパラスポーツもボランティア募集は結構あります。
「何か特殊なスキルが必要なの・・?」いえいえそんなことはありません。
スポボラネットなどでもスペシャルオリンピックスなどのボランティア募集を見かけますが、興味ある方は気になる競技団体のHPを見る方が早いです!
◯募集している団体の例
ブラインドサッカー 「青組」
また、パラスポーツの中でも、人気の高いボッチャは、
日本ボッチャ連盟がサポーターの講習会や審判の講習会を開いています。
<参考情報サイト>
ひとことで障害といっても様々ありますが、
障害の有無に関係なく一緒にできるスポーツってとても魅力的ですよね!
■もう少し専門的に学んでみたい、という方はこんな資格・研修があります!
・公認障がい者スポーツ指導者 【日本パラスポーツ協会】
初級、中級、上級スポーツ指導員、障がい者スポーツコーチ、障がい者スポーツトレーナー、障がい者スポーツ医の6つの資格があります。
【資格を取得するには】
公認養成講習会を受講するor認定された大学・専門学校に在学し、指定のカリキュラムや条件を満たすことで取得可能です。養成講習会は全国各地で行われていますので、まずは初級からチェックしてみてはいかがですか?
講習会他、情報はこちら
また、各地の行政ごとにパラスポーツの普及を目的として、様々なセミナーやイベントを開いていたりします。
例:
東京都・・TOKYO障スポ&サポート内イベント
神奈川県・・障害者スポーツサポーター養成講習会
パラスポーツの競技を学ぶ以外にも、障がいを持つ方のサポートなどを学んだりすると活動範囲がひろがる可能性があります!
より深く学びたい・スキルを身に付けたい方はこちら↓
・ユニバーサルマナー検定 1~3級 【株式会社ミライロ】
・ユニバーサルコミュニケーション研修 【株式会社ミライロ】
・手話検定 【全国手話研修センター/NPO手話技能検定協会】
・サービス介助士 【日本ケアフィット共育機構】
・・・等
これらはスポーツボランティア仲間の間でも良く聞く研修・資格です。
6・東京オリンピック・パラリンピックのボランティア
2020年夏に開催予定であったTOKYO2020大会。
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、2021年夏に延期&無観客での開催でした。
そんな誰もが予想もしていなかったオリンピック・パラリンピックでのボランティアの活動の様子はどうだったのでしょうか?
1)大会ボランティア(フィールドキャスト)と都市ボランティア(シティキャスト)
・フィールドキャスト【東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が運営】
⇒競技会場や選手村、関連施設などで観客サービスや競技運営、メディアのサポートなど、大会運営に直接関わる活動を行う(80,000人)
・シティキャスト【東京都、他】
⇒空港、都内主要駅、観光地、競技会場の最寄駅周辺及びライブサイトにおける観光・交通案内など(30,000人)
この他にも開閉会式のセレモニーキャストなどの募集もありました。
無観客になり、観客対応や選手に直接かかわるフィールドキャスト、多くのシティキャストが活動場が無くなったり、役割変更となりました。
(・・ちなみに私は当初パラリンピックの選手をお出迎えするキャストに選ばれていました。しかし、延期&コロナ渦での演出変更で出演者を減らすことになり、、結果、その減らされた側となりました。)
2)コロナ渦でのTOKYO2020大会
世界的に評価が高かった、日本のボランティア!!
忘れもしない2020年3月24日。IOC(国際オリンピック委員会)は世界的なパンデミックにより、1年程度の延期を決定。
延期・コロナ渦を理由として、活動を断念せざるを得なかった仲間も沢山いました。
そんな中でも、活動したボランティアはいろいろと工夫しておもてなしで大会を盛り上げました。
折り鶴や選手にエールを送る姿は話題になりましたね。
ちなみに、当初支給されると決まっていたボランティアグッズの他、ボランティア専用のマスク(2枚)とアルコールスプレーが追加で用意されました。
大会期間中は都度、検温・消毒、活動時にPCR検査の実施、バブル方式などできる限りの事はしていたと思います。
3)活動後のボランティアの満足度
有意義な活動だと思った 93.5%
※日本財団ボランティアサポートセンター 東京大会に参加したスポンサー企業のボランティアへのアンケートより
人それぞれ色んな想いが詰まった大会でしたが、ほとんどの方が非常にやりがいを感じたり、満足度が高いと思ったようです。
やはりオリンピック・パラリンピックは特別な大会。
また日本で、客席では笑顔あふれる大会が開催される事を願っています。
6.ボランティア初心者の為のQ&A
Q:どんな服装で行けばいいの?
屋内外・季節にもよりますが、軽いスポーツが出来る格好をイメージしてみると良いですね!
そして最小限の貴重品や筆記用具・スマホなどが入るサコッシュやボシェットをするのがスタンダードですね。(※活動中の手荷物は預けられる場合とそうでない場合があるので、説明書をご確認ください)
靴もスニーカーであれば間違いないと思います。特にグラウンド内での活動などでは、ブーツやヒールはもちろんNG!
ただし、大きな大会となるとスポンサーに配慮してロゴがない(目立たない)ものを選ぶように指定されることもありますので、ご注意ください。
・季節ごとの活動時おすすめグッズと服装
<夏>熱中症対策必須!!
帽子、水分(スポーツドリンク等)、塩分補給タブレット、筆記用具、クールシート、日焼け止め、小さめの虫よけ、タオル(首からかけるのはNGなこともありますので、カバンに入るサイズがマスト!)など
⇒夏用のスポーツ用品やユニクロのエアリズムなど、機能性のある肌着やTシャツなどを着ます。Tシャツが支給される場合は、そのまま家から着ていくこともあります。
水分、塩分は意識して準備していきましょう。活動場所についたら自販機やコンビニの場所を確認しておくことをおすすめします。
<冬>寒さ対策必須!!
帽子、手袋(軍手)、水分(スポーツドリンク等)、筆記用具、ホッカイロ、タオル、ハンドクリームなど。
⇒私はユニクロ(冬も御用達)のヒートテック(極暖、超極暖)を着ることが多いですが、冬用のスポーツ・登山などの肌着・服が良いと思います。寒くても活動中は知らないうちに汗をかくこともあるので、保温しつつも湿気は逃す機能があるものがいいですね。
他には、屋外の場合、アウターの上にウィンドブレーカーやビブスを羽織れるようにロングのアウターは避けたほうが無難です。
個人的には軽くて温かい、ワークマンの裏地が銀のやつがおすすめです。
Q:どんな人が参加しているの?
⇒本当様々です。
活動されている方は学生~年配の方まで年齢層は広いと思います。
★スポーツボランティアに関する調査2019
・スポーツボランティア活動を行った経緯
①自ら応募・立候補して自主的に行った 18.2%
②頼まれて行った 80.6%
⇒始めは地域・組織や知人の紹介で始めた方が多いようですね
※笹川スポーツ財団調査より
Q関わったことがないスポーツ種目でも大丈夫?
⇒もちろん大丈夫!事前の説明会で競技について紹介してくれることも多いです。
でも余裕があれば事前に簡単なルールや有名な選手などを調べておくとより楽しめるので、おすすめです。
7.まとめ
スポーツボランティアって楽しい!!!
ボランティアって聞くと、地域のゴミ拾いや災害時の活動をイメージされる方も多いかと思います。
でも、スポーツボランティアは一緒にイベントを支え、盛り上げるいわば幹事の一員。
年齢も住んでいる場所も違うはじめましての人達と、同じ立場で一緒に活動できる機会って中々ないですよね?
それも魅力の1つ。
好きなスポーツに関わってもよし。
有名な大会にエントリーしてもよし。
地域のイベントからはじめてみてもよし。
この先も世界水泳(2022年夏へ延期)や国体、ワールドマスターズゲームズなど大きな国際スポーツ大会もありますし、さまざまな活動の機会があなたを待っています!
まずは1度参加してみよう!
初めてでもまわりの仲間がちゃんとサポートしてくれるから大丈夫!
あなたと同じくみんなそのイベントに関わりたいっ!盛り上げたいっ!と思ってきているボランティアですから。
ここを見てくださっている皆さんとどこかで一緒に活動できたら嬉しいです。。!